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◆川島セルコン 「卓上の華・テーブルクロスと皿敷」展を開催中

 (株)川島織物セルコンは、本社併設の川島織物文化館(京都市左京区)にて、「卓上の華・テーブルクロスと皿敷」展を2月26日(月)〜2025年1月31日(金)まで開催している。

 明治初期の文明開化によって、日本の暮らしは大きく変化した。西洋の様式を取り入れた洋風建築が盛んに建てられると、空間に調和する室内装飾織物のアイテムとして卓被や卓敷、皿敷が求められるようになった。二代川島甚兵衞は、1886(明治19)年の初めての海外視察で西洋式室内様式に触れ、これらの室内装飾織物の必要性を実感、帰国後早々に室内空間のトータルコーディネートのための独自の意匠や織物製作方法を考案、普及に努めると同時に、輸出の可能性も見据えたモノづくりをすすめた。例えば、皿敷などは、単価を抑えて量産を試みる一方で、小さな限られたスペースに、日本を代表する名勝や四季の草花、能楽や絵画等の文化を表現し、世界の万国博覧会に出品し、輸出拡大への足掛かりとした。

 「卓上の華・テーブルクロスと皿敷」展では、綴織卓被「鳳凰宝艸麒麟瑞雲」の原画や紋織卓被「正倉院花喰鳥」、紋織皿敷「群鶏」(未仕立て)をはじめ、明治から昭和にかけての卓上を華やかに彩った織物やその原画、織下絵などを展示する。また、二代川島甚兵衞が1889(明治22)年に京都・三条高倉に建てた3階建ての洋館「織物参考館」3階の内観をイメージしたコーナーを設置、当時の室内装飾空間が感じられる。見学は事前予約制。

川島織物文化館のホームページ
https://www.kawashimaselkon.co.jp/bunkakan/

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